東京大の合格圏って?
受験生が「合格ライン」というときには,概ね2つの意味で使っているようです。
ひとつは「ある模試」で,合格率80%の実績を残すと思われる得点ライン。
これを知るには,毎年受験生の「合否結果」を知っておく必要がありますが,模試を実施している多くの予備校・塾では,合格者のデータは集めても,不合格者のデータは集めていないようで,そういう予備校・塾では,合格率は指標にできません。
また,代ゼミや東進ハイスクールなどの拠点型や地域型の予備校では,全国規模の合否データを集めることがそもそも出来ないということもあります。
そういう予備校では,「ボーダー」などと呼ぶ合格者の最低得点を合格ラインとしているようです。
さて,合格しやすい大学のひとつに東京大学があります。なにせ毎年3,000人以上が合格しているわけですから。国公立大ではNo.1の合格数です。
この東京大学,「合格ライン」が高いのでも有名です。いわゆる「難しい大学」ですね。
さて,合格ラインが高い東京大学。各予備校は,ホントに「ボーダー」(合格最低点)を掴んでいるのでしょうか?
とてもそうは思えないデータがあります。
通常は,あなたが東京大学を受験したときの合格可能性=合格率 という見方をします。そういう意味では東京大学はとても難しい大学です。
ある模試では,
判定A 合格率80%以上
判定B 合格率60%以上
判定C 合格率40%以上
判定D 合格率20%以上
判定E 合格率20%未満
ということになっていますが,その模試で全国上位10%に入っても判定Aは付かないくらい高く設定されています。
でも,ホントに「難しい」のでしょうか?
実は,東京大学は,「合格者の受験生当時の模試成績が悪い」大学でもあるのです。
東京大学に受験する直前の模試で,判定Aを出して合格した受験生は,合格者の中では一握りです。判定Bで合格した受験生を加えても半分くらいにしかなりません。逆に合格者の半分近くは,判定Cは判定Dでも志望を変えずに入試に臨んだ受験生なのです。特に後期試験(一本化されましたよね)では,判定Eからの合格者もいたくらいです。
東京大学については,2段階選抜ライン いわゆるセンター試験でのアシキリラインさえ突破できれば,「合格率0%」なんてラインは存在しません。
もちろん,判定が悪い受験生は落ちる数も多く,判定に合わせた「低い合格率」ではあるんですが,合格者の多くはその低い合格率を突破してきた人たちなんですね。
さて,模試では「合格ライン」を判定Bに置きますが,判定Dの受験生は,東京大を受験していはイケナイと思いますか?
それと,書き忘れるところでした。こと,東京大学については,合格者を数十人規模で出している有名高校よりも,受験者が1人しかいないという地方公立高校の方が「合格率」は高いんです。
ここには,後期日程や私立大学がもう少しきちんと整備できていれば冒険できる実力がある地方の現役生たちが,東京大学受験に躊躇している現実があります。
あなたの母校の過去の東京大学の「合格率」を調べてみてはいかがでしょうか? 私なら,自分の子供には,東京の超有名私立高よりも,地元(大都市圏以外)のトップ公立校を勧めたいと思います。
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